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休みに大雨が続いていますね。
この間の祝日も、今週末も台風で
あいにくの空模様みたいです。
 
大雨といえば、
先日の台風19号もそれはそれは
ひどい大雨でした。
 
あなたの地域は台風被害は
大丈夫でしたか?
無事をお祈りしています。
 
さて、僕の方はというと、
あんな風に災害によって命の危険を
目の前に感じたのは人生で初めてでした。
 
今回はしっかり実家に避難しましたが、
少し前の、自分の命を
粗末にしていた頃の僕だったら、
避難なんて考えもしなかったでしょう。
 
少し話は変わって、
昔々、僕がまだ学生だった頃の話です。
 
場面はとある朝、
僕は親と大げんかしていました。
理由は全く覚えていません。
ただただ、思春期の男子高校生らしく、
親としっかり大げんかをしていました。
 
その夜帰ると
親にこんなことを言われました。
「あんたはえらいよね。
 あんなにけんかしててもお弁当のこと
 『ありがとう』って言えるなんて」
 
当時の僕は全く記憶にありませんでした。
話を聞くに、どうやら無意識に
弁当のお礼を言っていたようです。
 
時は流れ現在。
僕は紗季さんと一緒に
暮らすようになりました。
 
毎朝僕の方が早く起きるので、
紗季さんを起こします。
 
別に紗季さんを起こす必要はありません。
でも、必ず紗季さんを起こして
挨拶するようにしています。
 
その理由は単純、
「僕は今日死ぬかもしれないから」
です。
 
今では嫌だなあと思いますが、
僕は昔「今死んでもいい」
とずっと思っていました。
 
いつ人生が終わってもいい。
なんなら早く終わってくれたほうが
これ以上苦しまなくていい。
そんな風に思っていました。
 
毎日をそうやって投げやりに
過ごしていた経験があるせいか、
紗季さんと出会って、
長生きしたいなあと思ように
なってからも「死」を人よりも
身近に感じていると思います。
 
突然事故に遭ったら、
突然事件に巻き込まれたら、
突然大地震が起きたら。
今回のような台風で被災してしまったら。
 
人の命というものは儚いものです。
僕も、僕の親も友だちも周りの人も、
紗季さんですら例外ではありません。
 
だから僕は絶対に挨拶をかかしません。
 
紗季さんが僕との最期の会話を
絶対に忘れないように。
僕が最期に見た紗季さんの顔を
ちゃんと思い出せるように。
 
当時のことは全く記憶にありませんが
僕がどんなに大げんかをしていても
親に「ありがとう」と言えたのは
これが僕の根底にあったからかも?
後から思い出したことがあります。
 
今が今生の別れと知っていたら、
誰がけんか別れなんてするでしょう。
そうとわかっていれば
きっとお互いに最期の別れを惜しみ、
悲しみ、涙さえ流すかもしれません。
 
少しくらい腹の立つことがあっても
今日で最期だし、とたいていのことは
許せると思っています。
事実、僕が誰かに腹を立てることは
ほとんどありません。
 
そして、僕は誰と別れるときも最後は
笑って挨拶をするようにしています。
 
この別れが最期かもしれない。
もう二度とこの人に会えないかもしれない。
 
意識的にそう思うと必然、
どんなにけんかをしていても、
絶対に挨拶だけは顔を見て
ちゃんとしようという思いが
いつのまにか芽生えていました。
 
毎回の別れを、日々の生活を
こんな風に考えて生きていると
不思議なことにまたいつ死んでもいいと
思えるようになりました。
 
命を粗末にしているのとは真逆で、
毎日を楽しく精一杯大切に生きることで、
もういつ死んでも後悔はないと
思えるようになりました。
 
まあ本当に今際の際になったら
きっと後悔はたくさんあると思いますけどね。
 
生きている間は生きていることが
当たり前のようで、
実際は薄氷を履むようなものです。
 
だから一回一回の
「行ってきます」と「行ってらっしゃい」を、
「久しぶり」と「元気にしてた?」を、
「おかえり」と「ただいま」を
「おやすみ」と「また明日」を
嬉しく思いながら大切にしています。
 
このひとつひとつが
毎日を楽しく、丁寧に過ごすことに
なっているのかなと思います。
 
以前紗季さんが僕の人生のテーマを
「愛」と「死」と表現してくれましたが、
こういうところにでているかもしれませんね。
 
さて、夜も遅くなってきました。
ここまでお読みくださったみなさま、
ありがとうございました。
おやすみなさい。また明日。
 
大河
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