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流れ星に願いを託すなら
みなさんは何を願いますか?
 
私だったらこう願います、
「かつての涙が
 いつかの自分を助けるように」と。
 
昔の私は泣き虫で癇癪持ち。
何か気に食わないことがあると
すぐに泣いて、親や先生を始め
あらゆる大人を困らせてきました。
 
ただ人間と言うのは成長するもので
年を追うごとに泣く回数は減り、
癇癪も起きなくなり、
中学生をすぎるころには
「そんな時期があったとは思えない」
と言ってもらえるようになりました。
 
そんな私が最後に大泣きしたのは
約6年前の昼下がり、
実家の洗面所でした。
交際していた男性に
別れようと話をしていて、
向こうもそれを了承したとき。
 
当時の私は彼に対して
並々ならぬ情熱を持っていて、
望まれるすべてを叶えたいとさえ
思っていました。
私は彼に似合うように
きれいなヒールを履いて
無理な背伸びをしていて、
彼は私にもっとよくあってほしいと
いろいろアドバイスをしていました。
 
人間は成長していくけど
急には成長できません。
ましてや本人が
望んでいない方へはなおさら。
 
1年間合わないヒールを
履き続けて疲れた私は、
素足の私でも同じように
かわいがってほしいと
望んでいました。
 
彼は私がヒールを長く
履いていられるよう、
彼なりの好意で助けてくれました。
でもどうしたって足は痛いし、
その足で彼の期待の先に
歩いて行くのは困難だったのです。
 
別れを切り出し、彼も納得し
電話を切ったあとのことです。
もう少し頑張れていたら
もう少し付き合えたんじゃないか、
あのときこうしていれば
きっと今ごろこんなことには
なってなかったんじゃないか、
こんなたらればの群れが
私のことを責めてきました。
 
だけどどんなにがんばっても
時間は戻らないし、
別れた以上はたらればが
事実かどうかも確認できません。
最後の電話でなぜか気づいた
「この人はもう
 他に好きな女性がいるんだ」
という予感の正誤さえも。
 
他に好きな女性ができていたのに
こちらの気持ちを気づかって
別れ話を切り出させてくれた
という根拠ない予想に、
思った以上に傷つきました。
彼の気づかいがただただ悔しく、
それが優しさである反面、
「あなたには期待してないよ」と
言われているようにも感じました。
結局彼の望む女性にはなれなかった、
そのショックと別れたさみしさとが
このときの涙の正体だったのです。
 
「素直な人であろう」
そう決めたのは
この別れがあってのこと。
私が私であることは変えられない、
だからそのままの私を
よしとしてくれる人と付き合おう、
そのために自分に素直であろうと。
 
結果として
私は大河さんと出会いました。
きれいなヒールを履いたら
「あら! 今日はおめかししてきれいね」と
いつもより強く手をつないでくれ、
寝起きの腑抜けた顔も
「眠そうなのもかわいいねえ」と
優しく頬をなでてくる。
小さなちいさな私の足の小指も
「僕の足とは全然違うね、
 やっぱ女の子だね」
なんて言って楽しそうに見ている。
大河さんはしぐさや言葉のすべてで
ありのままの私を
大切にしてくれています。
当時の私が願っていたあたたかさで。
 
大河さんとの出会いの
きっかけになった
あの別れはひどく重たく、
快いものではありません。
ただ私が変わっていくために
どうしても必要な別れだったと
思えるようになりました。
 
あの日の不甲斐なさと情けなさが
今の私をつくってくれて、
今の私だからこそ
大河さんと出会うことができた。
そう思うとあの日の涙は、
私を助けてくれたのかもしれない。
ついついそんな風に
考えてしまいます。
ちょっと都合よすぎでしょうか?
 
乗り越える夜のイヤリング。
今日が昔の自分を肯定する道の
第一歩になるように。
昔と今がつながっていくように、
願いを込めてつくりました。
トップは星をかたどって、
タッセルは流星の尾をイメージして。
 
乗り越える夜のイヤリングは
日曜日にはめずらしい
オールホワイトでつくりました。
この優しい色が
あなたのまわりにも
伝わっていくように、
そしてあなたの美しい決意が
何者にも邪魔されないように。
 
紗季
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「つけるたび、もっと自分を好きになる」
 
日曜日 nichiyoubi
 オリジナルアクセサリーブランド
 初めてスワロフスキービジューをつける方向けの
 アクセサリーを作製しています。
 
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