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デートの途中なのに
「じゃあまたあとでね」

これが
僕と紗季さんにとって、
とても大切なこと。

僕も紗季さんも本を読むことが好きで、
本屋デートは僕たちの定番デートコースです。

「今日は何しようか?」
「本屋でも行く?」

「あ、本屋だよ。なにか買うものある?」
「特にないけど、本屋があるから行こうか」

そんな感じでとにかく本屋に行きます。

そうして僕たちは4年間を
一緒に過ごしてきました。

僕も紗季さんも本を読む方ですが、
ふたりの本の趣味は全く同じ
というわけではありません。

一緒に本屋に行って、違う場所で
それぞれが思い思いの時間を過ごす、
なんてことも少なくありません。

本屋に来ると、
「じゃあまたあとでね」
とそれぞれが見たいものを見に行きます。

僕は大学で言語学を学びました。
紗季さんは文学を学びました。

どちらも言葉に関わる学問ですが、
少し違っているのが僕たちらしいなあと
なんだか嬉しい気持ちになります。

だから一緒に本屋に行って、
ふたりとも違う場所で、
それぞれが楽しく過ごしているんだなあと
妙に納得することもあります。

1時間くらい経ったころ、
どちらともなく相手を探して、
「どうしてこんなに買っちゃったの?」
と顔を見合わせるのは
僕たちのデートの恒例です。

そして、
この本屋でバラバラにすごす1時間が
僕たちを救っています。

僕たちはこれから結婚します。
もちろん一緒に暮らします。

同じものを食べて、同じテレビを見て、
休日もずっと一緒に過ごします。

ふたりで同じものを食べるから
きっと体型が似てきます。

同じものを見るから笑い方も、
泣きどころもきっと似てきます。

笑ったり泣いたりするところが
似てくれば、きっと顔も似てきます。

でも、
僕たちはマンネリにはなりません。

だって、
僕たちは本屋でバラバラに
過ごすことができるから。

同じものが好きでも、
違う時間を楽しむことができるから。

ひとりでも楽しく人生を過ごせるふたりが
「ふたりならもっと楽しいぞ」と一緒にいる。

これが僕たちの結婚の理想形です。

ひとりでも人生は十分に楽しい。
友達もいる。本が読める。
ご飯はおいしい。
今日は晴れて気分がいい。

そんな風に感じられるふたりが、
「この人と一緒にいたらもっと楽しいぞ」
と、ふたりで一緒にいることを選ぶ。

僕たちの本屋デートは
そんな僕たちの気持ちをデートで
表しているのかもしれません。

ひとりでも楽しい。
ふたりならもっと楽しい。

そんな関係がこれからも続いてくんだろうなあ
なんて、本屋のベンチでひとりぼうっと考えました。

さてさて、そろそろ紗季さんを迎えに行かないと。

大河

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「つけるたび、もっと自分を好きになる」

日曜日 nichiyoubi
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