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こんばんは。
日曜日の大河です。

いつもインスタグラムやショップを
ご覧いただき、ありがとうございます。

今日は僕たちの日常ということで、
デートコースの決め方のお話です。

僕たちのデートコースは
デートの日の朝に決まります。

一週間前でも、前日の夜でもなく、
その日、デート当日の朝に決まります。

どの街に集まって遊びに行くか、
いつものなじみの街に行くか、
全然知らない街をふたりで散策するか。

お昼に、晩に、何を食べるか、
そもそも食べるかどうかも、
食べる直前に決まります。

「今日のお昼は何を食べたい?」
「今日はちょっとお高い、
いいハンバーガーの気分かも」
「いいねえ」

とお店の目星もつけて歩き出したのに、
通り抜けようしたビルからただよう
だしのいい匂いにつられて

「やっぱりうどんでもいい?」
「今うどんの気分になった」と
うどんを食べに行くなんてしょっちゅう。

たまーに僕が紗季さんに

「週末は何かしたいことある?」
「明日は食べたいものある?」

なんて興味本位で
聞いてみる日もあります。

そんなときには決まって、
ちょっと考えたあとにこう返ってきます。

「その日になってみないと
その日の気分はわかんないなあ」

この言葉を聞くたびに、僕は思います。

「ああ、僕たちの生き方そんまんまだ」

昔々、僕が予備校に通っていたころに、
国語の先生がこんなことを言っていました。

「いいかい、場面が変われば
心情は変わるんだよ。
『君のことが世界で一番好きだ』
『世界で1番愛してる!』
なんて言ったって、
場面が変われば気持ちだって
変わっていいんです」

当時の僕は受験を
間近に控えた浪人生。
県外の予備校に通う
身分でありながら、
勉強以外の悩みを
抱えていました。

「これを永遠の恋と
言ってしまってから、
新しい恋に
出会ってしまったらどうする?」

家から電車を2本乗り継いで、
薄暗い地下鉄の中で
聞いている歌にこんな一説があり、
それがずっと頭から離れません。

「『世界で一番好きだ』
なんて言ってしまって、
そのあともっと好きな人が
現れないなんて
保証はどこにあるんだろう、
いや、ないよな。
これは漢文の反語だ。
反語はわかるぞ。」

なんて考えながら
予備校で消耗した頭を
ゆらゆらと抱えて
家路につく日々でした。

今思えば、浪人生という身分。
一浪して大学に受かるかどうか、
二浪してしまうのか、
はたまた就職か、
という切羽詰まった状態なのに
とんだ不埒者です。

それでも、
僕は真面目に悩んでいました。

「これを永遠の恋と
言ってしまって、
新しい恋に
出会ってしまったらどうする?」

そんなある日、
いつも通り冬期講習を
受けていると、
不思議とその先生の声が
よく聞こえてきました。

冬の冷たい空気から
急にエアコンの暖気に
あたったせいなのか。

それともあの、
予備校独特のちょっと陰気な、
1年間の怨念のこもったような
熱気のせいなのか、
こんもりした空気で
ぼーっとする中、
どうして先生の声だけは
はっきり聞こえました。

「場面が変われば心情は変わるんだよ。
例えば夜の海で、
『君のことが世界で一番好きだ』
『世界で1番愛してる!』
なんて言ったって、
場面が変わって次の日になれば
気持ちだって変わっていいんです」

場面が変われば気持ちが変わる。
そんな単純なことでいいんだ。

僕の悩みはそんな一言で
解決することなのか。

その日にならないと、
その日の気分はわからない。

その日は雨かもしれない。
その日はお腹が痛いかもしれない。
その日は体をたくさん
動かしたい日かもしれない。

当日のことがわからないから
予定が立てられない、というのは
考えてみると当たり前かもしれません。

その日やりたいことをする。
その日したくないことはしない。

ただ単純にそんな生き方を
僕と紗季さんはしています。

晴れたら晴れた日の楽しみ方を。
雨なら雨の日の楽しみ方を。

僕たちの日曜日は
毎週そんな風に過ぎていきます。

さて、
来週の日曜日はなにをしようかな。

なんて書くと
紗季さんの声が聞こえてくるようです。

「その日になってみないと
その日の気分はわかんないなあ」

大河

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