【紗季】例外は継続の困難さを思うこと
8月、あるバンドの
活動休止が発表されました。
約20年活動していたバンドでした。
メンバーは全員会社員で
結婚して子どもがいる人もいます。
今回の休止はメンバーの
海外出張にともなうもので、
活動再開するとしても
早くて5年後だと聞きました。
会社員をし、家庭を持ちながら
プロとしてバンド活動を20年続ける。
始めてライブを見た日の彼らと
今の私が同じ年齢になり、
会社員バンドマンという
彼らの20年がおそろしいほど
努力に満ちていたことを知りました。
新しいことに挑戦するのと
挑戦したことを継続するのなら
圧倒的に後者が難しいと思っています。
勉強をしようと決意して
今日1日だけ教科書を開くのは簡単ですが
1年間教科書を開き続けるのは
たやすいことではありません。
よほどその挑戦が楽しいか
必要に駆られているか、
どちらかが大きい理由であるはずです。
ハンドメイドブランドを立ち上げて
1ヶ月で辞めてしまった友人、
ゲーム実況者として配信を始めるも
3ヶ月ほどで配信しなくなった友人、
資格取得を目指して本を買うも
ろくに開かず本をなくした私、
朝普段よりも早起きしてみようとするも
1週間で諦めた大河さん。
私たちは日々多くのことに挑戦し、
挑戦とほとんど同じ数で挫折します。
みなさんにも何かを辞めたことが
きっとあると思います。
挑戦すること自体も難しく、
誰しもがそれを
続けられるわけじゃない。
バンドと言う揺らぎのある活動を
20年間続けること、
それも会社員をやりながら、
家庭も持ちながら続けるのは
本当に並大抵のことではありません。
仕事、残業、家事育児で
キャパシティオーバーな人もいる中、
合間を縫ってメンバーで予定をあわせて
練習し、ライブをしてCDをつくる。
よほど音楽が楽しくないとできません。
何ヶ所かのツアーをする年があれば
1回しかライブしない年もありますが
休みやすみでも続けられるのは
稀有な才能だと考えています。
彼らのライブでしか会わない人と
「お久しぶりです」
「なんか雰囲気変わりましたね」
なんて話しながら見るライブは
とても楽しく、地元の友人と
偶然会うような嬉しさがあります。
以前彼らがブログで
こんなことを書いていました。
「2年半ぶりのライブだったのに
なじみのお客さんたちが
たくさん来てくれていて、
そういうバンドであることを
心から誇りに思います」
この日のライブに行った私も
同じことを考えていました、
何年経っても優しいバンドだと。
きっと5年後、活動再開のときにも
同じ気持ちになるのでしょう。
私たち日曜日は1年半、
休止することなく
活動してきました。
なるべくお休みすることなく
1年でも長く続けたいね、と
大河さんとは話しています。
ですが生きていれば否応なく
ライフスタイルは変わり、
いつか日曜日としての私たちに
休憩が必要なときがやってきます。
何年あとかはわかりません。
私たちがまた日曜日に戻るとき、
「待ち続ける」という愛情を
示してくれたみなさんに、
あたたかく迎え入れていただける
ブランドでありたいです。
どうかこれからも日曜日のことを
一緒に見守っていてください。
紗季
—————————————-
「つけるたび、もっと自分を好きになる」
日曜日 nichiyoubi
オリジナルアクセサリーブランド
初めてスワロフスキービジューをつける方向けの
アクセサリーを作製しています。
錦糸町でアクセサリー教室も開催中。
Instagram
ショップ
—————————————-
この記事へのコメントはありません。